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西暦２０２７年京都に暮らす平凡な高校生の堅書直実。

自分に自信が持てないことに悩みながらも学生生活を送っていた。

帰宅途中に不思議なカラスを追いかけた先に、ある青年が現れる。男の名は「カタガキナオミ」。１０年後の未来から来た自分自身だった。

ナオミはこの世界はあらゆる過去の記憶を保存するアルタラと呼ばれる仮想の中であることを告げる。

同時に直実は３ヶ月後に同級生の一行瑠璃が恋人となるものの、初めてのデートで落雷により瑠璃が亡くなることを知る。

仮想世界であっても瑠璃を救い出したいと、ナオミは直実に協力を頼むのだった。

直実はナオミから、これから起こる出来事が書かれたノートと、この世界で目の前に物質を生み出すことができるグローブを渡される。

紆余曲折の末、直美と瑠璃は付き合うことになり運命の日を迎えた。

落雷の起こる場所にあえて行かない二人の前に、狐の面をつけた集団が現れる。その正体はアルタラの修復システムだった。

狐面をかわし、落雷に合うことなく無事に瑠璃を事故から救うことに成功。

しかし安心する直実の前でナオミは瑠璃を未来へ転送してしまう。

状況が飲み込めない直実にナオミは実は未来の瑠璃は脳死状態で生きていること、生き残った記憶データを移植し目覚めさせるために直実を騙したことを告げた。目的を果したナオミは２０３７年に帰えって行った。

２０３７年。ナオミは瑠璃にデータを移植。しかし目覚めた瑠璃はナオミを受け入れようとしなかった。

途方に暮れるナオミの前に狐面の集団が現れ、この世界もまた現実でないことを知る。窮地に追い込まれた瑠璃とナオミだったが、グローブの力を借り転送してきた直実に助けられた。

追跡から逃れるため街全体を巻き込む騒動に発展。

ナオミは直実と瑠璃を元の世界へ戻すため自ら盾となることを選び、絶命。

直実と瑠璃を無事に２０２７年に戻すことができた。

２０４７年の現実世界で目覚めたナオミ。

その側にはアルタラに干渉し、蘇生の成功を喜ぶ一行瑠璃の姿があった。

２０年前の落雷事故は実は直実の方だった。